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いじめのサインと悪気のない怖さ

 文部科学省ホームページのいじめの定義

いじめのサイン

服装:シャツやズボンが破れている。ボタンがとれている。服に靴のあとがついている等。

身体:顔や身体に傷やあざが出来ている。マジックで身体へのいたずら書き。登校時に身体の不調を訴える。顔がむくんでいたり、青白い等。

行動:ぽつんと一人でいることが多い。急に学習意欲が低下。忘れ物が多くなる。特定のグループと行動するようになる。使い走りをさせられる。プロレスの技を仕掛けられる等。

持ち物:持ち物がしばしば隠される。持ち物に落書きされる。必要以上のお金をもっている等。

周囲の様子:人格を無視したあだ名を付けられる。よくからかわれたり無視されたりする。発言に爆笑が起きる等。

 文部科学省のホームページの「いじめのサイン」を読んだとき、これまで日常的に起きていたこれらのサインが、現場の先生方の認識としてあったのだろうか?

 5年前の中学でのことである。これら、すべてが日常的に起きていた。体操服がなくなる。シャツが隠される。上履きがなくなる。マジックで落書きされた上履きがゴミ箱から出てくる。靴跡の汚れがシャツについて帰ってくる。シャーペンがなくなる。消しゴムが切り刻まれる。腹痛で遅刻間際に車で送ってこられる。エスケープに付き合わされる。無視・・・等など。誰もがこのクラスの中にいた。

 こういった中に、悪気のない担任が、何年もいじめの起きるクラスを作ってきた。
 「自分は、汚くよごされたA君の運動靴を、何度もきれいにして置いておいた。嫌な思いをせずに帰れたでしょう?」と、にこやかに話されたというのだ。
 これを聞いて、A君とお母さんは、青ざめた。散々いたぶられ、担任の助けもない一日の終わりに、当の担任は、学校の外に持ち出されるいじめの証拠を握りつぶしたのだ。A君も悔しさと深い心の傷を負った。足蹴りやプロレス技をかけられ、何度通院したか。

 B君は、クラスでからかいの対象者にされていた。担任は、B君の横で彼の面倒をやたら見ることが、サポートすることだと勘違いしていた。当然のように、チクッていなくともチクッたと思われ、「えこひいき」の態度が見て取れるところに、さらに孤立していくのを感じ、不登校になった。

 担任は、良かれとしてとった行動が、結果的には悪化を招くこともある。現場の教師の力量次第で子どもの未来が変わる。いじめのサポートは、担任まかせでなく、チームで協議しながら進めていって欲しい。
 
 

 

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