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中学校の特別委員会

 昨年は、荒れた中学から一変し、ある全国的にも優良の賞をいただくことになった。
 しかし、制服をどんなにきれいに着こなしていても、どんなに優秀な子達が進学していこうと、心配な子達は出てくるし、表面的な体裁だけでは計り知れない。

 卒業生の暴走族達は、ここ毎晩のように爆音をたてて走り回っているし、在校生との繋がりはある。親に裏切られた子も多い。離婚家庭(家庭内離婚)、育児放棄、過干渉・・・どの親も悩んでいるだろうが、中学での子の振る舞いに、荒れている子の親が保護者会に参加することは容易ではない。

 ここ数年の間に、学校や保護者会で話し合われてきたことが実現してきた。
 どの親も子どものことで悩んでいる。学校にぶつけることしか出来ない現状を考えなくてはいけない。親達が、悩みを話せる人間関係を作れる場所、そのためにも保護者会に参加しやすい場所作りをしていく必要があるということを。
 親の会に悩みをぶつけに来る人もいる。でも、心に溜めて話せない人もいる。小さな芽のうちに話せたらどんなにいいだろう。

 特別委員会という枠は、うちの中学の独特の保護者会の解釈で変わっていく。従来、選考委員会が毎年、常設されている特別委員会だった。そこに、まず「合唱団」と「親業講座」が入った。そして、年を重ねるごとに、「あいさつ」「(不登校の)親の会」「なんでもボランティア」「出前クラブ」「親父の会」「ベルマーク」といった具合に増えていった。

 なんでもボランティアでは、校外に子どもを迎えるための花壇作り、学校のタイルの補修やペンキの塗り替えなどを行う。
 出前クラブでは、浴衣や着物の着付けを親子で受けることも出来る。手芸の好きなお母さん達が趣向を凝らす。
 親父の会では、パトロール協力、地域のお祭りの屋台、飲み会で子どもについて先生と歓談。夜10時のパトロールにも協力してくれた。
 本来ある学年や環境部(パトロール・校内花壇の手入れ)は、役員としてほとんどの場合、くじ引きで選び出される。それほど懇談会の参加者は少ない。特別委員会では、自由参加でいくつでも参加可能だ。運営委員会に会の代表者を一人送り出して、運営報告と予定を伝えるのみなので、メモだけ出せばいい場合もある。

 学校も生徒のための居場所作りとして、部活を増やしてくれた。といっても、部活の増設は大変な労力があるため、クラブ的なものを増設してくれた。生徒数の増加で、日の目を見ない生徒は離れていき、不良先輩に目を付けられやすい状態だった。
 夏休みには、出前講座と題して、先生がこれまた趣向を凝らしたものを出してくれる。ギター講座や落語講座といった具合のものが先生の数だけ用意され、数日間、楽しみながら参加できる。

 こういった努力が報われていくことは励みとなり、自信となる。生徒もこれを見て、少しずつ変わっていくのだと思う。

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