父子家庭の引きこもりの少年
1月8日、千葉県市川市で通信制高校1年の少年(17)が父親を刺し死亡させたとして逮捕された。
「ひきこもりを打開したかった」
少年のインターネット上の書き込み
「愛する父親を殺そうと思っています」
また10日には、埼玉県狭山市の私立高校定時制1年の少年(17)が父親を刺したが命に別条はなかった。
殺人未遂容疑で緊急逮捕となった。
「父が自分の面倒をみることが大変だと思い刺した」
「いじめを受け、父親に心配をかけていることに負い目を感じていたという」
少年はこの家の次男で、母親が小学校入学前に病死し、以後、父親が大学生の長男と次男を育てていた。
次男は中学時代、陸上部に所属し、成績優秀だったが、第1志望の高校受験に失敗し、県内の私立高校に入学したが馴染めず、家に引きこもりがちになったという。
父親は「(次男が)自殺してしまうのではないか」と心配し、次男の体調が悪いときは、会社を休んで面倒をみていたという。
YOMIURI ONLINE記事より
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090111-00000009-yom-soci
この2件の事件で気になるのは、
共に父子家庭であることと、市川の「通信高校」と狭山の「私立定時制高校」だ。
市川の場合、通信高校を選択した理由が予想でしかないが、中学で不登校や交遊関係で問題があった場合や進学した高校になじめずに通信に転入するケースが多いように思う。
狭山の場合も、母親を失くしたあと、もしかすると「かわいそうな子」として周囲の人が包み込みすぎて、失敗や挫折を味わうような経験がなく優等生として育ち、受験失敗とい衝撃が大きかったのではないかと思ってしまった。
立ち直れずに受験時期を終え、定時制高校に進学したのではないかと。
引きこもるという、この事件で思うのは、
少年たちは人の優しさに答えようとし、父親は母親の役割までも埋めようとする。
慣れない料理に洗濯、仕事と家事を両立させるのは女性でも大変な役割で、これまでの強い父親のイメージが弱いものになってしまう。
それに追い討ちをかけるのが、不登校や引きこもりといった子どもの問題だ。
子どもの問題ではあるが、親は子どもの問題までを引き受けようとする。
母親がいれば母親がそれを引き受けて、父親は大黒柱としての支えだけで負担は少ない。
ところが、共に父子家庭である以上、父親は子どもの問題と子どもの先行きを考えるべく収入の確保しなければならない。
両方の問題を引き受ける父親の負担や疲れはピークとなっていたのではないだろうか?
極端に突き離すと、子どもは子ども自身の問題で悩んでいる時期なのだ。
サナギが殻に閉じこもっているのは、その安全な空間の中で自分の成長を確かめて時期を待っているに過ぎず、出てくるのも内側にいる自分の力だけが全てなのだ。
(注釈)引きこもる期間も関係してくると思いますが・・・)
親は、温かな見守りと家庭の空気、そして自分自身が気遣われることのないような心と体の健康を保つこと。
優しい子どもであるから、弱った自分と、そのために弱る優しい親を見ていられないのだ。
優しさと愛情の狭間で期待に答えられない子どもが選ぶ悲しい結末なのかもしれない。
市川の場合、外部(父親)の重圧(早く出ろ)で、その殻の中での成長が無理と判断したのかな、と思った。
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コメント
ひきこもりとはイメージしている事とは逆の場合が多いと個人的に思います。
今回の少年だって凶暴というより優しすぎるが故におおきくはみ出したような事件です。
いつも暗くあまり話さない人というより、営業成績がトップクラスで社交的の人の方がひきこもりに近いと思います。
(あずき)
コメントありがとうございます。
外でなりたい自分を演じている人がいます。
うちに帰ると、いえ、その場から逃れたとき、それにさいなまされることがある・・・そういう悩みを持つ人もいますね。
自分自身の問題・・そこから引きこもりに入る
対人的な要因(いじめ)から不登校などで、親との関係の築きから引きこもる人
親も子も、悩みや問題があふれていっぱいいっぱいなくらいに内に抱え込んでしまったのでしょうね。
私の子どもがそれぞれの場合の問題で社会的引きこもりの傾向があるので、自分の尺で考えて書いています。
また、立ち寄ってくださいね。
投稿: クルックル | 2009年1月11日 (日) 14時12分