不愉快な出来事と、私の役割は?
朝、いつものように交差点に立って、中学生の見守りを行っていた。
新1年生は、まだ部活をスタートさせていないため、交差点を利用する生徒は多い。
斜め横断や信号無視の多かった場所が、今のところちょっと一言いれれば聞き入れててもらえる状態ではある。
出来る限り、あいさつ運動を続けていけたら・・・と思っていたところで、こちらに黒い柴犬を連れてやってくる背の高い年配の方が私の前で立ち止まった。
「あんた、ここは毎日立っているの?」
「はい、大体は立つようにしています。」
「他に、交代とかしてるの?」
「いえ、一人です。」
「えらいね~」・・・と、ここまでは良かったのだが・・・
「最近中学はどう?」
「はい、そうですね、一部の子たちがいろいろご迷惑をかけていますけど・・・あの、どちらの方ですか?」
というように、あれこれ質問と、NPOで不良少年を更生させている○と知り合いだが、警察の少年補導員も市の補導員もなっとらん!駅前にあれだけはびこっていても、どうするわけでもなく・・・と、今の補導員の資質、市議会議員の納得いかんという話まで持ち出され、ここに立って10分間、子どもたちへのあいさつ運動どころではない。
大きな壁が私の目の前を覆い尽くしているのだから・・・
なんでも・・・カップめんを食べて汚している連中を「牛丼屋」に連れて行って、食べさせてから、自分にはちゃんと挨拶くらいはするようになった。誰もが底辺にいる子らを放っておいて、こういうことではいかん!!という。
「なかなか・・・たむろしている子らに声をかけることも難しいことですから・・・そうですか」
と聞いていた。
「補導員」はこうあるべきだ!という持論があるらしい。
その最たるものがNPOの●らしいのだが・・・
挙句に、お世話になることの多い市議の姿勢にまで話が及び、「あんた市議の○と仲イイのなら、きっちり私の質問状に回答を返すように忠告しておいてくれ」
とまで言われた。
さすがに、これには反発した。
「おっしゃってみえることを、私が市議に忠告することはしません。私がする必要はないことです。これはあなた様のことですから、ご自分でどうなっているのかと、本人にご質問くださるのがよろしいんじゃないでしょうか?」
案の定、怒った。それも冷静な表情で・・・
「あんたね。○を守りたいっていうの?正義感のない人だね!そんな人が補導員なんて受けちゃだめだ!」
そう怒って立ち去って行った。
今、補導員を受けている人の全てが正義感を背負って、不良少年たちに目を向けている人はどのくらいいるだろう?
補導員をひとたび受けたらどのくらいの意識を持ってかからなければいけないのだろうか?家庭も仕事もあって、さらに役職と一緒に背負うものも両手にいっぱい増えてくる。
それを無報酬で、無償の愛情と正義を全力で「やれ!」というのだ。
自分の今の力量も不十分ではある。
でも、体験とかかわりから一人の人の成長や気づきが生まれてくる。
荷の重いものを背負った、という気持ちになって帰宅する途中、最近一線を退いた女性とばったり出会った。彼女も、保護者会をまじめにこなすうちに、その負担から鬱を発症した人だった。
「自分と家庭、それ以外のものは、すべて捨てないと、自分が壊れるよ。
人に助けを求めて、本当にすべてを自分だけでこなすことは無理。自分の弱さも認めていきないと・・・頑張りすぎないのよ。鬱はだれにも起こりうるからね。」
彼女の疲れ切った姿は、これからの私の姿でもある、と心に留めて人に頼ろうと思う。
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